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「グラジュエイト・リキシ・リターンズ」#1

Bitsnats

びっつ作、浅香山学園高校を舞台に繰り広げられる空想活劇学園姫相撲小説「好角綺童隊」のtwitter連載版
02-03 18:09

番外編「夜叉椿の決意」より「グラジュエイト・リキシ・リターンズ」#1
02-03 18:09

懐かしい母校。浅香山学園高校正門前に佐倉姫相撲の幕内姫力士・夜叉椿が佇んでいる。折しも下校時刻。校舎から生徒達が夜叉の脇を通って帰路につくが、奇異の眼差しを向けてくる者は殆ど居ない。 1
02-03 18:09

外見に頓着しない夜叉の出で立ちはTシャツにスパッツという極めて簡素なものだった。周りから年頃の女子らしくないと呆れられているが服装に気を遣うより相撲について考える方に時間を割きたかった。 2
02-03 18:10

【カスタム少女イラスト】 http://t.co/sLyTZTjv
02-03 18:10

そのスタイルが逆に幸いし、夜叉の服装はこれから部活動に参加する生徒めいて周りに全く違和感を与えていない。己の存在をスルーされている状況に安堵を覚えながら呟く。「さて、稽古場はどこだ?」 3
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とりあえず柔道場を目指す途中で夜叉は見慣れない建物を目にした。「これは・・・?」ごく最近増築されたと思われる一棟を見た瞬間に夜叉は確信めいたものを感じた。窓から内部を覗き込む。・・・勘が的中! 4
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中ではカラフルなまわしを締めた姫力士達が土俵を囲むように準備運動を始めていた。「む、いい四股だ・・・」思わず身を乗り出して稽古を眺める夜叉。こと相撲となると我を忘れて没入してしまうのだ。 5
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【カスタム少女イラスト】 http://t.co/d95FrWsi
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「何者じゃ!」「どうしたスベ公、いきなり大声出して?」「窓の外から曲者が覗き見しておる!」金髪の少女が夜叉を指差していた。「覗きだと?」「イヤーッ!」部員たちが一斉に窓外を見る。ナムサン! 6
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不審者を見る目に夜叉は狼狽えた。「や、違う!」だがキンタローめいた容姿の者が半裸の女子高生を覗き見ている行為は出歯亀以外の何物でもない。夜叉はすぐ稽古場に入らなかった事を後悔した。 7
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「ドーモ、ゲスト=サン」不意に背後から声が! 「コニチハ。何シテマスカ?」 いつ近づいたのか褐色肌の少女がにこやかに立っていた。表情とは裏腹に身のこなしには一部の隙も見出せない。タツジン! 8
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「あ、あの、稽古、私も、いいかな?」シドロモドロ・ワジツで益々不審者度を高める夜叉だが「スモトリ?」首を傾げて褐色少女が問う。「そう。佐倉・・・の夜叉椿です」「ドーモ、夜叉椿=サン。タマです」 9
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褐色の少女タマに連れられて稽古場に入ると、険しい表情のチャパツ姫力士が夜叉を出迎える。そのバストは豊満であった。「稽古場を外から覗き見って何のつもり・・・ って、あれ? あなたは・・・」 10
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「朱里ちゃん、この人、佐倉の夜叉関だよ!」背後にいた青まわしの少女が言った。「だよな。確か小日向関の支度部屋で会った付き人さん・・・ が私らに何か御用ですか?」朱里が問う。 11
02-03 18:15

「いや、稽古の邪魔してすまなかった。 ・・・一緒に稽古をさせてもらえたらと思って来たんだが」夜叉が答える。「そりゃ、プロと稽古できるのは有り難い限りですが・・・ しかし何でまた?」 12
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「私・・ここの卒業生なんだ」やや恥ずかしげな面持ちで夜叉が返す。「えー、そうだったんですか~!」朱里を押し退けるように青まわしの少女が進み出た。「先輩だったんですね!」「あ、葵ィ・・」 13
02-03 18:16

会話を遮られた朱里は見るからに不機嫌そうだ。「葵。この人って有名なのか?」夜叉を横目に問いかける。「佐倉の幕内力士じゃない。朱里ちゃん知らなかったの?」「や、てっきり付き人だと・・」 14
02-03 18:17

「失礼ねぇ!」「いやホント失礼しました。ところで夜叉椿関」「うん?」「今日は小日向関は一緒じゃないんですか?」なぜ姉弟子のことを聞くのか。唐突な問いかけにマメデッポーな夜叉。 15
02-03 18:17

「小結とは今日別行動だけど・・?」「なーんだ。小日向関と稽古してみたかったのに」「な・・」「お弟子さんだけかぁ・・」「ほう、じゃあやってみるか。私に勝てなければヒナさんと闘るのは百年早い」 16
02-03 18:17

「先輩風を吹かせに来たんですか?」「なぜそう思う?」「夜叉関が居た頃は姫相撲部なかったですよね」「そういう意味では私は君らの直接的な先輩ではないが・・」なんで食って掛かる? ナゼ? 17
02-03 18:18

【カスタム少女イラスト】 http://t.co/RkUjb90q
02-03 18:18

妙に反発心を剥き出してくる朱里に夜叉は戸惑いを隠せない。おそらく自分達が立ち上げた姫相撲部に対して人一倍の愛着と自負があるのだろう。そんな時卒業生だと名乗って現れた自分はどうなのだ? 18
02-03 18:19

「別に先輩面を見せに来たわけじゃない。母校に姫相撲部が出来たからお祝いがてら出稽古に来た。胸を貸そうなんて思っちゃいないよ。対等の立場で稽古をさせてほしいんだ」 19
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夜叉の真摯な態度に朱里の表情も少し和らいだ。この人は自分と同じ匂いがする。すなわち相撲バカ。「判りました。じゃ一緒に稽古しましょう。でもプロが学生に遅れを取らないで下さいよ?」 20
02-03 18:20

「ああ、望むところだ」朱里の挑発にも顔色を変えず、佐倉姫相撲東前頭5枚目・夜叉椿は自分の稽古まわしが入ったバッグをひょいと持ち上げて更衣室に入っていった。 21
02-03 18:20

「グラジュエイト・リキシ・リターンズ」#1おわり。 #2へつづく。
02-03 18:21

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ジャンル : アダルト

tag : 好角綺童隊3Dカスタム少女姫相撲twitter小説

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No title

あ、これちゃんと古い方が上になってまとめられるんですね・・・スグレモノ!

Re: No title

> あ、これちゃんと古い方が上になってまとめられるんですね・・・スグレモノ!

管理画面で投稿の『昇順』と『降順』が選べるようになってるんですよ。
なんで、#2もまとめ終わったら連続投稿して一日でレスがまとまるようにするつもりです。
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